岡山県倉敷市
いつか趣味のウィスキーをシェアして、たまにバーになるような家。
“「たまにバーになる」家、がいいのですが。”
“趣味のウイスキーを時々、人とシェアして楽しみたいです。
だから、たまに、バーになる家。”
“いつか学生さんが、ちょっと背伸びしておいしいお酒を飲みに来てくれたらいいなあ”
“でも、店舗として使う時にも、他の家族は自由に過ごせるように”
白と黒。
この二つは、バーにもなる場所と、その他の日常生活の場所を分けている。
日常的には白と黒の空間を自由に行き来し、ぐるぐる回れる動線に。
扉を閉じると非日常が現れる。
“キッチンに立つと、家の中が全部見渡せるようなのがいいです。
銭湯の番台みたいな!”
夢は膨らみつつも、日常生活もちゃんと楽しく過ごせるように。
まずは、日常生活とお店部分をうまくシェアする、日常と非日常をシェアする家に。
“新品が一番きれいなのではなく、時とともに味わい深くなるような雰囲気が好きです。
地域で昔から使われているような素材っていいですね”
お住まい後の様子はこちらから
敷地は倉敷からほど近く、ところどころ田んぼが残るのどかな住宅街にあります。
3方を道路に面する開放的でよりどころのない場所である一方、
住まい手からは、ある程度閉じたプライベート空間が要望されました。
閉じつつも視線で広がりを感じられるように、できるだけ敷地の端から端まで見通せて、その先の道路や空、田んぼなどが少しずつ見えるような間取りにしました。
基本的には日常生活を楽しく、でも一部店舗にもできるように。
飲食店としての法的な条件をクリアしつつ、盛りだくさんな要望をかなえるには、現状のコストはやや厳しいものでした。
そこで、「住みながら考えたり、作ったりを楽しもう」ということにして、今すぐなくてもいいものは後で作ることに。
子供部屋は大きな広間みたいだし、将来お店になる土間空間は、外への扉が2つある不思議な玄関。「途中」の場所は、用途が決まっていなくて自由な空間でもあります。
暮らしの変化に合わせてカウンターを作ったり、子供部屋を仕切ったり、これからも色々と成長していく予定です。
素材について、
外壁には、この地域で古くから使われている焼き杉を。
内部でも、できるだけ無垢の木や、和紙などを使用して、少々の傷や汚れは味わいに、何かあった時にもある程度自分でなおせるようにしています。
木造 / 2階建て
所在地 | 岡山県倉敷市 |
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敷地面積 | 46.5坪(153.79㎡) |
建築面積 | 17.4坪(57.66㎡) |
延床面積 | 29.5坪(97.37㎡) |
設計 | あおいも |
構造 | 有限会社大賀建築構造設計事務所 |
施工 | 健楼工務店株式会社 |